赤外線水分計FDシリーズの違いと選び方

型式:FD-660


測定スペック

質量読取限度:5mg

試料重量:0~80g

温度測定:サーミスタ

設定温度:30~180℃

熱源:オーガニックカーボンヒーター(280W×2)

測定モード:2種


データ管理

測定条件保存:5種

データメモリ:50データ

外部出力:RS-232Cインターフェース

PC出力:オプション対応

プリンタ出力:オプション対応

型式:FD-720


測定スペック

質量読取限度:1mg

試料重量:0.5~120g

温度測定:サーミスタ

設定温度:30~180℃

熱源:中波長赤外線クオーツヒータ(200W×2)

測定モード:6種


データ管理

測定条件保存:10種

データメモリ:100データ

外部出力:RS-232Cインターフェース

PC出力:オプション対応

プリンタ出力:オプション対応

型式:FD-800


測定スペック

質量読取限度:1mg

試料重量:0.5~120g

温度測定:放射温度計、サーミスタ

設定温度:30~250℃(放射温度計)、30~180℃(サーミスタ)

熱源:中波長赤外線クオーツヒータ(200W×2)

測定モード:6種


データ管理

測定条件保存:100種

データメモリ:100データ

外部出力:RS-232Cインターフェース

PC出力:オプション対応

プリンタ出力:オプション対応


チェックポイント1 質量計測


赤外線水分計は搭載されている質量計測部の能力がとても大切です。上記表では「質量読取限度」と記載しています。

 

[FD-660を例に、10g試料をのせた場合(ウェットベース)]

最小5mgからの変動を読み取れる

→5mg/10g ×100 = 0.05% の水分変化 から読み取れる

 

と解釈することができます。

 

同様にFD-720/FD-800の場合は、

最小1mgからの変動を読み取れる→ 0.01% の水分変化 から読み取れる

と読みかえることができます。

 

サンプルによって繰返し性などは変わりますが、必要精度(小数点以下がどれだけ重要か)に応じて質量計測部の能力を選ぶ必要があります。

チェックポイント2 温度計


通常サーミスタでチャンバー内の雰囲気温度計を測定して、加熱の温度制御をしています。

基本的にはサーミスタによる温度管理で問題ありませんが、下記に該当する場合は放射温度計による温度管理が有効です。

  • 水分が高くて測定に2,30分以上時間がかかるもの
  • 糖分が含まれていて焦げ付きやすいもの
  • 医薬品など温度管理がより重要なもの
  • サンプルが温度によって変質してしまうもの
  • どの温度から大きく重量変化しているか測定過程をモニタリングしたいもの

 

直接サンプル温度を測ることで、効率的に加熱乾燥させたり、焦げつかないよう温度制御したりすることができます。

チェックポイント3 設定条件の保存


測定条件はサンプルごとに設定する必要があります。単一種類の測定でしたら一度設定すれば大丈夫ですが、複数種類のサンプルを測定する場合には都度変更が必要になります。

設定条件を必要数保存できる器種で、条件入力の手間を減らすことができます。

共通項目


PCやプリンタでのデータ出力、アルミシート、液体や焦げやすいサンプルに有効なグラスファイバーシート、脱臭風防ケース、校正書類発行、IQ/OQなどは共通して対応しております。

オプション品になりますので、必要に応じてご検討ください。

フォームが表示されるまでしばらくお待ち下さい。

恐れ入りますが、しばらくお待ちいただいてもフォームが表示されない場合は、こちらまでお問い合わせください。