標準板の選び方と交換タイミング

標準板とは、膜厚計測定において厚みの基準となる重要な板です。

厚みの選び方と交換時期を理解して、適切に運用いただけますと幸いです。

標準板は「測定範囲を上回るように」選ぶ

まず、測定対象ごとの測定範囲(測りうる最小値と最大値)を確認してください。

この測定範囲を少し上回るように、「最小値よりも薄い標準板」と「最大値よりも厚い標準板」を用いて調整(校正)することが重要です。

 

たとえば、「60μm~90μm の塗装厚を測りたい」といった場合は、

「最小値よりも薄い標準板」として 50μm

「最大値よりも厚い標準板」として 100μm

を選んで調整を行っていただくことをおすすめします。

 

標準板の厚み別ラインナップ

10 25 37 50 75 100 125 250
300 350 500 700 800 1000 1500 -

材質:ポリエステルフィルム/ポリカーボネート 単位:μm

※厚みは呼び寸法です。実際の厚みは1枚ごとに異なります。

※1枚単位で販売しております。ご購入の際は弊社または商社様へお問合せください。

※1枚ごとにオプションで校正書類を発行できます。

参考:ベリリウム銅製の標準板

旧式の膜厚計にはフィルムではなく、銅製の標準板が付属されていました。

当時の機器は測定時の圧力が強いため、銅製が好まれていたようです。

基本的には現行のフィルム製標準板をお使いいただければ支障ございませんが、ベリリウム銅製標準板もご用意しております。

溶け・折れ・破れ が交換タイミング

標準板は厚みの基準ですので、厚みが変化した状態での使用は望ましくありません。

特に、溶けたり、破れたりしてしまった標準板は交換をおすすめいたします。

膜厚計ラインナップ


※2024年12月現在の情報です。仕様・ラインナップは予告なく変更する場合がございます。ご了承ください。